KING
解説
Overview
「KING」は、¥$(Kanye WestとTy Dolla $ign)のコラボレーションアルバム『VULTURES 1』のクロージングトラック。2024年2月10日にレーベルYZYからリリースされた。フィーチャリングアーティストはなく、KanyeとTy Dolla $ignの二人で完結する。プロデューサーはWheezy、Dez Wright、Lester Nowhere、JPEGMAFIA、88-Keysが担当している。
Chorusの核にあるのは、メディアがYeに繰り返し貼ったラベル——「Crazy(頭おかしい)、Bipolar(双極性障害)、Antisemite(反ユダヤ主義者)」——を歌詞に直接引用し、「それでも俺はまだ王だ」と跳ね返す構造。批判・スキャンダル・ヘッドラインを「kryptonite(Supermanの弱点)」に例え、それが自分を倒せなかったことを宣言する。VULTURES 1全体をデファイアンスの声明で締めくくるクロージングとして機能する。
プロダクションの軸となるのはOzzy Osbourneの「Crazy Train」(1980年)のインターポレーション(0:08付近から全編にわたって登場)で、ハードロックのギターフレーズがラップに接続される。「Crazy Train」の"Crazy"という語は、ChorusでYeが引用するメディアラベルの筆頭と一致しており、リリックとプロダクションが互いを補強する設計になっている。
Samples
Ozzy Osbourne「Crazy Train」(1980年)
Ozzy Osbourneのソロデビュー作『Blizzard of Ozz』(1980年)に収録されたハードロックの古典。プロデューサーはRandy Rhoads、Bob Daisley、Lee Kerslake。冒頭の「All aboard!」と続くダウンチューニングのギターリフはロック史上もっとも認知度の高いイントロのひとつとして知られる。
「KING」では0:08付近から曲全編にわたりボーカル・歌詞のインターポレーション(再演奏)として登場する。なお、VULTURES 1リリース前後にはOzzyとSharonが、別トラック「CARNIVAL」におけるBlack Sabbath「Iron Man」の無断使用をめぐって法的措置を示唆したが、「KING」での「Crazy Train」使用は別件として扱われている。
Run-DMC「Hit It Run」(1986年)
Run-DMCの代表作『Raising Hell』(1986年)収録曲。プロデューサーはRussell SimmonsとRick Rubin。WhoSampledではCrazy Trainがインターポレーション(再演奏)に分類されるのに対し、「Hit It Run」はダイレクトサンプル(原音使用)として記録されている。具体的な登場タイムスタンプは公開情報からは未確認。ロックとヒップホップを横断するRun-DMCのスタイルは、Ozzy Osbourneのギターフレーズを接続した「KING」のコンセプトとも系譜的に連続しており、「同じ構造の繰り返し」として読める。
S. Maharba「Stems」(2008年)
WhoSampled・Tracklib等の複数ソースで「KING」のサンプルとして確認されている楽曲。S. Maharbaはマイナーな電子音楽系アーティストで、詳細なプロフィールは公開情報が乏しい。「KING」における具体的な使用箇所・用途(ビートレイヤー、アンビエント素材等)は公開情報から特定できず要確認。
LYRICS
After everything said, huh
全部言い終えた後で、な
Wait, wait
待て、待て
After everything said, huh
全部言い終えた後で、な
Wait, wait
待て、待て
"Crazy, bipolar, antisemite"
「頭おかしい、双極性、反ユダヤ」
And I'm still the king
それでも俺はまだ王だ
Still the king
まだ王だ
Still
まだな
They thought headlines was my kryptonite
ヘッドラインが俺の弱点だと思ってやがった
Still the king
それでも俺はまだ王だ
Still the king
まだ王だ
This what y'all all been waitin' for, huh?
これがお前ら全員が待ってたやつだろ?
Guess a real nigga couldn't take no more, huh
本物だってそりゃもう限界になるよな
Niggas mad 'cause they can't talk to Ye no more, huh
Yeと話せなくなって腹立ててる奴らがいる、だろ
It was fucks given, now it ain't no more, huh
気にしてた時代もあった、今はもう一切ない
If you ain't mean it, what you say it for, huh?
本気じゃなかったなら、なんで言ったんだ?
She just wanna fuck at the Bottega store, huh
彼女はBottegaの店の中でヤりたいだけだ、ってな
Way she suck me off, I should be payin' more, huh
あいつのやり口は格別で、もっと金払ってもよかったくらいだ
Addicted to my bitch 'cause she actin' like a slut
あの女にゾッコンだ、ビッチな振る舞いが最高で
Bring four sluts right now
今すぐ4人連れてこい
Shut the hell up 'fore you gеt exiled
追放される前に黙ってろ
And I'm still
それでも俺はまだ
"Crazy, bipolar, antisemitе"
「頭おかしい、双極性、反ユダヤ」
And I'm still the king
それでも俺はまだ王だ
They thought headlines was my kryptonite, bitch
ヘッドラインが俺の弱点だと思ってやがった
I'm still the king
俺はまだ王だ
I'm still the king
俺はまだ王だ
Paparazzi love me, they show up to everything
パパラッチは俺が大好きだ、どこにでも現れる
I can pay you double, let me put you on the team
倍払ってやる、チームに入れてやる
White Castle to Italian castles, we did everything
ホワイトキャッスルからイタリアの城まで、全部経験した
Sold out every stadium, bitch, we got every wing
スタジアムを完売させた、あらゆるエリアを制覇した
I don't give a— uh-uh, ooh
気にしねえ— ああ、おお
Why— mmm, the king
なぜって— うーん、王だからだ
All that word of mouth couldn't take me out, huh-huh
口コミじゃ俺は倒せなかった
After all of that, your kids in the house goin' crazy
それだけあっても、お前んちのガキは家でハマってる
'Cause I'm still the king
だって俺はまだ王だから
Still the king
まだ王だ
Still the king
まだ王だ
Deadlines, I gave a shit, like
ヘッドライン(締め切り)を気にしてた時代もあった、みたいな
Still the king
まだ王だ
Still the king
まだ王だ